PCフォーラムとは


PCフォーラム三重とは

 

 Pharmaceutical Care-Forum Mie (PC-F三重)は、平成7年に設立された薬剤師を対象とした研修会であり、先進的薬剤業務、特に病棟薬剤業務の向上に重点を置いた会員相互参加型研修会です。従来の講義型研修会とは一線を画し、講演よりも会員間の討論に重点を置いた新しい形式の研修会として発足しました。本会は、薬剤師が薬学的介入を通じて患者様の健康やQOLに貢献することを最終目標としています。平成15年度の会員数は約100名です。

 

 PC-F三重には例会と夏期特別講習会があり、前者は年5回、後者は年1回開催されます。例会の前半は、約1時間かけて、三重県内の薬剤師が薬学的介入を行った症例を発表し、それについての評価や質疑応答を行います。症例検討会では、事前に症例報告の内容を会員に配布しておき、参加者はその内容を予習した上で会に臨み、討論に参加します。

 

 症例記録はSOAP形式で記載し、例会の症例報告集を定期的に発行しています。後半ではPharmaceutical Careを第一線で実践している新進気鋭の若手薬剤師や指導者を全国から招聘し、講演会と質疑応答を約1時間かけて行い、Pharmaceutical Careに関するノウハウや最新情報の入手に努めています。

 

 また、夏期研修会では、病棟業務のさらなるスキルアップを目指し、スモールグループディスカッション形式のケーススタディや専門分野別ワークショップも行っています。今までの病棟業務では飽き足らないと思われている方やより先進的な病棟業務を模索されている方は、三重県外の方も含めて是非ご参加ください。

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PCフォーラムって?


PCフォーラムって?


 社会の関心がモノからサービスへと変化するのに伴い、近年、医療に求められる質は大きく変わりつつあります。医療の中心は患者であり、患者が安心して納得できる医療を受けられることが社会の要請となっています。中でも薬剤の適正使用は、治療効果を確保するだけでなく、患者のQuality of Life(QOL)を高めたり、医療事故防止の観点からも極めて重要です。1996年に発生したソリブジン事件は、医療における薬剤師の役割を見直すきっかけになり、我が国に本格的な医薬分業時代をもたらしました。また、1988年に導入された入院調剤技術基本料(1994年に薬剤管理指導料に改訂)は、薬剤師による病棟活動展開のインセンティブとなり、その後の報酬点数の上昇と相まって、薬剤管理指導業務は現在、急速に普及しています。薬剤管理指導業務では、薬剤師がチーム医療に参画し、患者への服薬指導、医療チームへの情報提供、医療スタッフとの協議を重ねることにより、入院患者の薬物治療の質を総合的に高めることを目的としています。

 

 1990年に米国で提唱された薬剤業務の新しい概念であるPharmaceutical Care(PC)は、その後、国際薬学会議(FIP)や世界保健機関(WHO)に認められ、現在、薬剤師業務の基本として認識されました。WHOは「PCとは、薬剤師の活動の中心に患者の利益を据える行動哲学である」と定義し、「PCは、患者の保健およびQOL向上のため、はっきりした治療効果を達成するとの目標を持って、薬物治療を行う際の薬剤師の姿勢、行動、関与、倫理、機能、知識、責務、ならびに技能に焦点を当てるものである」としています。米国では医療現場における薬剤師の活動は広く認められていますが、我が国ではまだまだ歴史が浅く、薬剤師による病棟活動の内容や被認知度は充分とは言えません。

 

 PCフォーラム三重は1995年に設立され、これまで10年間にわたってPharmaceutical Careの普及と向上を目指して、先進的な取り組みを行ってきました。PCフォーラム三重の参加者は、主として県下の若手病院薬剤師であり、その多くは病院薬剤業務の展開において、リーダー的な役割を果たしています。さらに、本フォーラムは、臨床薬学の優れた教育者も多数輩出しており、現在、各地の大学薬学部、薬科大学等において、実務教育担当教員として薬剤師養成にも尽力されています。本会は、関心をお持ちの方ならどなたでも参加できます。

 

 Pharmaceutical Careのさらなる普及と新展開を目指して、気概のある薬剤師の方々の参加をお待ちしています。

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